初投稿は僕のトレイルランニングレースとの出会いを書いておく。
 
初レースは、2011年の信越五岳トレイルランニングレース 。
アウトドアショップで見つけたこの大会のパンフレット。 
110kmもの距離を走るとてつもないレース。家に戻りパンフレットを眺めていると「ボランティアペーサー募集」の記事を見つけた。ペーサーは44kmの距離を走る。
フルマラソンとあまり変わらない距離。これなら走れそうだ。
思い立ったが吉日と事務局に電話をかけ、すぐに申し込みを行った。
しばらくするとペーサーをする選手が決まり 選手とメールや電話のやりとりを行った。
ここまで来ると選手に迷惑をかけることはできない。初心者ながらも数度ほど山でトレーニングを行い、専用シューズを購入し本番を迎えた。

スタート前日に会場入りし、初対面の選手と出会う 。
とても良い方でそれまでの不安はすぐに吹き飛んだ。
会場はマラソン大会とは全く違う雰囲気。華やかで解放感がありとても格好よく見えた。
集まった選手はパタゴニア、ザ・ノースフェイスなどのアウトドアウェアに身を包んだ人達ばかり。
この時に僕が着ていた服はユニクロのフリースと直前に購入したモンベルのウィンドシェル。
例えるなら、田舎者の僕が東京に遊びに行った時のような、周りをキョロキョロ、ビルの上ばかり見上げながら歩くような感じ。 周りのすべてがかっこ良く見えた。

そして迎えた翌日のレース。ペーサーは66km地点のエイドステーションに待機し選手を待つ。
待機時間がかなりあったので、集まったランナーと情報交換や世間話をしながら到着を待った。
当然のようにトップ選手から到着してくるのだが、トップ選手は余裕の表情でやってくる。しかもペースが速い。時間が経つにつれ、やってくるランナーの表情は険しくなっていく。
そうしているうちに相方のランナーが到着した。これまでの距離を走ってきたことに尊敬し感動した。選手は着替えと補給を済ましエイドを出発した。

初めてのレース、どう走ればいいか分からない。本来はペーサーが先導するものだが、逆に先導してもらいトレイルの走り方を教わった。先はまだ長い、上りは歩く。歩きながら呼吸を整え次のランに備える。マラソンとは走り方が全く違う。マラソンでの歩きはNGだがトレイルランでの歩きは次への一歩。

違いはエイドステーションにもあった。
食べ物、ドリンクの種類は豊富で豪華。コーラにチップスターに戸隠そばなんてのもあった。
特にエイドで飲むコーラは旨い。平地より倍以上に旨く感じる。コーラの爽快感に疲れた身体が蘇る。

初めての夜間走にもずいぶん慣れてきた。ヘッドランプとハンドライトの併用で走るには問題ない明るさだ。ただ、漆黒の森から時おり聞こえてくる動物の物音、フクロウの鳴き声にはビビってしまう。今では気にも留めないが、当時は飛び上がるほど驚いた。

終盤は僕が先導しペースを作っていく。だいぶ疲れているが、相方の距離を考えると自分からペースを落とすわけにはいかない。
「いいペースですよ!」「絶対に自己ベストを更新しましょう!」「苦しいのはもう少し!」
励ましながら上り下りを繰り返しゴールを目指す。長い変化のない林道を走りきり、最後の下りを走る。麓に煌々と明かりが灯ったゴールゲートが見えてきた。
今までで一番長い距離、今までで一番長い時間動き続けてきた。やっと終わる。嬉しいはずなのに終わってしまうのが寂しく思えてくる。2人で並びガッツポーズでゴールゲートをくぐった。
これまでにない達成感。すべての苦しかったことを一瞬で忘れてしまうかのような最高のゴールだった。ペーサーをさせてもらった選手とは今でも親しくさせてもらっている。素晴らしい人柄の方だったから、最後まで頑張って走れたのだと思う。

このレースでトレランニングレースの楽しさを知り、もっと挑戦したいと思うようになった。
そして、翌年のウルトラトレイル・マウントフジ(STY)で完全にトレイルランの魅力に取り憑かれてしまった。

本日はここまで。この続きはまた機会があれば紹介したいと思う。
次回からは、今秋のレースレポート、日々のトレーニングレポート、ギアレビューなどを行っていく。
拙い文章だが少しでも楽しんでいただけると有り難い。

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