2014年4月25日15時にスタートしたウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)。
前回までのブログは以下より。
①スタートまで
②スタート~A3山中湖きらら
③A3山中湖きらら~A7富士山こどもの国

元気にエイドを出発したつもりが、仮眠から身体が目覚めていないのか、なかなかペースが上がらない。ゆっくり走ったり、歩いたりの繰り返しで、退屈な長い舗装路の林道を進んでいく。退屈な林道だが、朝日が木々に注ぎ新緑が映え美しい林道。

徐々に気温が上がり、いつ上着を脱ごうか考え始めた。この区間の中間地点ほどでウィンドシェルとパンツを脱ぎ半袖、短パンスタイルになった。しかし、まだまだこのスタイルは肌寒い。アームウォーマーを追加した。

100マイルのようなウルトラの距離になると、レースの道中に何度も同じ選手と顔を合わせる。抜いたり、抜かれたり、抜いたはずなのにまた追い抜く。おそらく、エイドで順位が前後しているのだろう。
「また会いましたね。」などと会話を交わしながら長旅が続く。
今回のUTMFでは、前半~中盤は女性の選手とチョッパーのカブリモノをした男性の選手、後半は外国人選手(後にリザルトで調べるとアイスランドの選手だった。)と何度も遭遇した。

そして、ようやく粟倉のウォーターエイドに到着。コーラだけをいただき早々に出発。次は西富士中学校。よし!

A7富士山こどもの国~W1粟倉 14.4km(スタートより94.9km)
到着予定/5:57(1:52)、通過時間/6:55(1:50)、エイド滞在時間3分
総合243位、男子217位、区間200位

この区間は東京電力の送電線直下のトレイルを進む。高低差表ではゆるやかな下りとなっているが、実際はそう感じることのないコブの上り下りと次々に現れる鉄塔を通過していく。ここは耐えて無心に走り続けよう。
次のエイドでマッサージをしてもらいリフレッシュして最大の難関の天子山地に備えよう。

途中にコース誘導されていた方に「あっ、トレイルミックスランニングだ」と声をかけていただいた。
知ってもらってた?と考えながら通過してしまったが、うれしい出来事だった。お礼を言わずにすいません。
ありがとうございました!

ようやく、トレイルが終わり舗装路に出た。エイドに近づくにつれ、沿道の応援が増えていく。応援の度に元気をもらえ、気持ちよいスピードのままA8西富士中学校に到着。

ここはお楽しみの富士宮やきそばが提供される。まずは、やきそばブースで2パックいただき腹ごしらえ。
サポートの友人とも再会し、A7からの道のりを話しながら天子山地に備え装備の準備を行う。次の区間は、約19km、4時間半以上の所要時間を予定しているため、合計2ℓの飲料水を携帯した。
エイド出発前に装備チェックがあり、必携品のうち地図と携帯電話、バックパックの重量検査(エイドを出る時に2kg以上あること)のチェックがあった。
ちなみに僕のバックパックの重量は4.6kgだった。

その後は、体育館でマッサージを施していただき、生き返ったようにリフレッシュできた。
先生に「どこをやりましょうか?」「下半身を全体的にお願いします」と。筋肉の動きが硬い箇所をグリグリとやる先生。声が出るほど痛いが不思議と脚が上がるようになった。
聖整体院さん、ありがとうございました!
そして、ニューハレの芥田さんに腹筋にテーピングを追加していただく。
本当にありがとうございました!

100kmの距離を走ってきた身体はここで復活。次は天子山地と対決だ。
友人にお礼と次のエイドの麓での再会を誓いエイドを出発。
よし!行くぞ!

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このエイドは選手と応援者で大賑わい。もちろん、富士宮やきそばは大人気。

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出発前の精神集中。寝ているわけでは…。

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さぁ、元気に行きますよ!

W1粟倉~A8西富士中学校 9.5km(スタートより104.4km)
到着予定/7:15(1:18)、通過時間/8:12(1:16)、エイド滞在時間41分
総合223位、男子200位、区間47位

エイドを出発してから天子ヶ岳の登山口までは、のどかな田園風景の舗装路を進む。民家の前で井戸端会議をしていたお爺ちゃんお婆ちゃん達に「がんばれ~」と応援をいただき元気をもらえた。ありがとう!
この時、お家(たぶん)に帰ろうとするお婆ちゃんが走られていたが、下り坂を走るスピードは僕より速かった。(笑)6分/1kmを切っていたはずなのに…。

さて、登山口に到着。ここから急斜面を上り、まずは天子ヶ岳を目指す。手を太股につけスピードハイクスタイルで無心に上っていく。この上りで15人ほどのランナーを抜いた。そして、天子ヶ岳のピークに到着。気分的にはここまでは速くこれており、想定していたより疲労は少ない。

休む間もなく天子ヶ岳を下り、次の長者ヶ岳へ。「こんなに下るの~、勿体ない」と思うくらいに下り、また上り返し、長者ヶ岳のピークに到着。ここまではまだまだ想定内。この調子でいくと4時間を切って次のエイドに着けるかも思えた。
しかし、これが大きな間違い。ここから熊森山までが延々とアップダウンが続く地獄の始まりだった。目の前の上りを越えても、果てしなく次から次に現れる山の連続。このブログのタイトルのように「のぼれども、のぼれども…」
この区間で完全に打ちのめされたが、気力だけで進んでいく。

この時間帯は気温が上がりとても暑かった。上っていると軽い熱中症になっているかのように思えた。
手持ちの水に余裕があるため、多めに口に含みグイっと飲むとスッキリとした。
水に何度も助けられた。

ようやく、熊森山のピークに到着。本当に長かった…。やはり、UTMFの神様は甘くない。
ここから急激に下り、急激に上り最後の雪見岳を目指す。
「ひぇ~、勘弁してください。お願いします。」もし、鏑木さんが山中に現れたらこう嘆願したにちがいない。
もう本当に辛い、辛い。辛すぎてこの区間の記憶があまりない…。
もうボロボロの状態で雪見岳のピークに到着。やっと攻略できた。はああ。

そこから下りに入ると時折、麓エイドらしき建物が見えるが結構な標高差だ。
後に判明するが、ここからえらい傾斜を下り落ちるように駆け下り山を下りた。
足元は着地すると崩れ、そのまますべり落ちるよう。もし、雨が降っていたら。恐ろしく思う。

山を下りた所で誘導のお姉さんが「がんばれ~。もうすぐエイドで~す。」と応援いただくが、すいません、もう頑張れません…。笑

長く苦しい天子山地が終わり、ようやくA9麓のエイドに到着。
友人と再会し最初に出た言葉は「いや~、苦しかった。ほんとに辛かった。完全にやられました。」

次の本栖湖のエイドまでも難敵の竜ヶ岳が待ち構えている。水を補充し、パンとバナナとゼリーを食べ、気持ちをリセットした。

「結構、ダメージが大きいので、到着が遅れるかもしれません。でも、必ず次に行きます。待っててください。行ってきます!」と友人に伝えエイドを出た。

まだまだ戦っている。行くぞ!

写真

長者ヶ岳からの富士山の眺め。午後は雲が多かった。

写真1

主要なピークには、必ず誘導の方々がいらした。ピークが近づいてくると、姿は見えないが声が聞こえてくる。これでピークが近いことを知ることができた。
元気に応援してもらえるから僕も元気をもらえた。こんな場所でずっと待っててもらえる。本当に頭が下がる思い。

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奥のテントではマッサージを受けられる。大きなエイド。
ここで昨年のUTMB女子優勝のローリー・ボジオに似ている女性を見かけた。多分、本人だろう!

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かなり疲れてます。でも、行くよ!

A8西富士中学校~A9麓 18.9km(スタートより123.3km)
到着予定/11:45(4:30)、通過時間/13:36(4:42)、エイド滞在時間26分
総合176位、男子158位、区間86位

今回はここまで。次回はついに最終回となるか。


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