2014年9月21日〜22日に新たなウルトラトレイルレースの開催が発表された。
これは昨年までの距離52km、累積標高差4000mの「上州武尊山(ほたかやま)スカイビュートレイル」に加えて、距離115km、累積標高差8300m、制限時間32時間の「ウルトラ武尊山スカイビュートレイル」が新設される。

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この構想は、昨年大会で鏑木さんによる前日コースガイダンスで「ここだけの話」という前置きで参加者に発表された。距離と累積標高差の発表で会場から響きが起きる。ウルトラランナーは距離が延びるほど、累積標高差が厳しくなるほど、嬉しくなりワクワクする不思議な人種だ。(僕を含めて。笑)

鏑木さんのお話では、ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)に日本のトップランナーが挑戦してもなかなか活躍することが出来ない理由は、日本に本格的な山岳レースがないことが要因ではないかと考えていた。そのため、日本でも100km程度の距離で累積標高差が8000m以上の大会を作りたいとおっしゃっていた。UTMBポイントを指標とすると4ポイント。
(国内で行われる100km程度のレースの累積標高差は4000〜5000mで、この距離での4ポイントのレースは存在しない。)
ヨーロッパの山は日本と違いスケールが大きく、延々と登りが続く大きな山ばかり。テレビ放映された「激走モンブラン」から想像していた以上の大きさのようだ。
車でも登れないと感じるほどの斜度だとも聞いたことがある。

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昨年の上州武尊山スカイビュートレイルがスカイランニングレースの初体験だった。
スカイランニングとは、標高2000m以上の山岳を走ることを言い、コースは非常に厳しいが稜線から眺める風景は思わず感嘆の声を上げてしまうほどの絶景だった。

大会2週間前に石川県の白山(2702m)で50kmの距離を縦走する高地トレーニングを行ったがやっぱり苦しいものは苦しい。

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当日は稀にみる快晴で雲海を突き抜けた富士山を見ることができたほど。思わず立ち止まり写真を撮ったり、後ろを走っていたランナーに記念撮影を撮ってもらったりした。

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薄い酸素に苦しみながら必死の思いで登りきり稜線にでる。僕を含め周りのランナーは口々に「すごい!」「ウォー!」「最高!」とヤマケンさんばりに驚嘆の声を上げながら走った。
稜線には、所々細く注意が必要な箇所があるが、これもトレイルランニングレースの醍醐味。
ここを走らせてもらえるのは、さすがは鏑木さんプロデュースだ。

この景色を見るとあのタフなコースの苦しみを忘れてしまい気持ちよかったことしか覚えていないような…。

穏やかな雰囲気と村を挙げての応援をもらい気持ち良く参加させてもらえたし、コース中のエイドは提供物が豊富とは言えないが気持ちがこもった元気をもらえるものだった。
そして、ゴールまで残り6km地点でバンドが演奏してくれた「レベッカ / フレンズ」に感動し涙が出た。こんな山中で演奏を聞けるとは。泣けます。
鏑木さんにもコース途中2度も応援していただいた。こんなところまで自身で上がってこられたなんて。本当にありがとうございます!

こんなにも楽しんだ大会だったから余計にウルトラに興味がある。出たい。出たい。
しかし、3週間後にはハセツネCUPが控えている。絶対にハセツネに影響が出るだろうから出場しないと思うがしばらく悩もう。出場すれば確実に感動の素晴らしいゴールが待っているだろう…

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ヤマケイオンラインニュース

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