12月6日(土)に開催された「寸又峡(すまたきょう)カモシカトレイルアドベンチャーラン」に参戦してきた。静岡県中部に位置し、南アルプスの玄関口と言われる寸又峡。大秘境だった。

前回の「明日は寸又峡カモシカトレイルアドベンチャーラン!!」編はこちら

レースのスタートが正午ということで、滋賀県を夜明け前の午前6時頃に出発。今回は嫁さんが帯同でレース後は温泉と観光を楽しむ予定。

滋賀県は雪の予報だったが、岐阜県を通過中に眩しい真っ赤な太陽がお出迎え。冬は滋賀北部を離れると天候が良い場合が多い。羨ましい。

新東名高速の島田金谷ICが最寄りでここを下りるが、ここからが長かった。下りてから約1時間30分も車を走らせる。目的地まであと30分からの道がスゴい…。渓谷沿いを走る絶景のワインディングロードを走る。景色を楽しみながらといきたいところだが、3ヶ所ほど現れる対向車とすれ違いが不能な1車線のみの道路。そんな時に限ってダンプトラックやバスがやってくる。「うわぁ〜! わぁぁ〜!」と大騒動。スピードを落として譲り合いの精神が大事…。狭くなる直前に「対向車あり」のセンサーがあって反応していたが、最初はシステムが分からずに困った。(汗)ここから楽しい旅が始まっているんだ。(笑)

イメージ

帰り道で撮影。

会場に到着したのは午前10時30分を過ぎたころ。受付は午前9時30分から始まっていて、受付順にゼッケンをいただく。僕は「112番」。全出走者が120数名だったからほぼ最後だった。受付後は、友達と合流しておしゃべりしたり、アップしたりとあっという間に時間が迫る。

PC060001

受付会場(フィニッシュ会場)、受付は左のテントで行う。右側は軽食販売コーナー。

PC060005

奥には「HOKA」シューズを試着できるブースあり。スタッフの方がレースに参加されていた模様。

PC060006

普段は見かけることのないもの。焼き芋〜! 珍しい。

PC060019

スタート会場に向かおうと受付会場の前を通りかかるとブリーフィングをやっていた。おっと!
大会プロデューサーであり、トランスジャパンアルプスレースを3連覇中の望月将吾さんがコースの注意事項を説明。超ウルトラトレイル界のレジェンド!

PC060022

ブリーフィング後は選手皆でスタート会場へ移動。徒歩5分くらい。
この時にとっても小さな温泉街であることが判明。昔懐かしいような心地良い雰囲気。

PC060198

お洒落なハンモックカフェの前を通る。入口で品物をオーダーし店内のハンモックでくつろぐそう。

イメージ

店内にはハンモック。(説明と写真は嫁さん提供)

PC060196

ハンモックカフェ隣の雑貨屋さん。参加賞にいただいた「金時せんべい」はここで販売していたそう。
http://kintokisenbei.com/

PC060031

沢口山の登山口がスタート。ゼッケン1番の選手から順に10秒ごとにスタートする。僕は112番目なのでスタートから約18分後に走る。写真を撮ったり、付近をアップしたり。のんびり待つことに。

PC060034

寸又峡のシンボル(?)の前でポーズ。いつもと違いフザケ過ぎ…。(笑)

PC060042

スタートと同時に受付で配られた腕時計型のセンサーを黄色の看板にタッチしてからゴー! 下の電光掲示板が10秒のカウンター。

PC060043

ゼッケン1番のTさんがスタート。めっちゃ速いお友達。行け〜!

PC060055

少し先へ先回り。スタートすると地元のキッズが応援してくれる。
10411219_313821012148820_5408537321907476803_n
ここでコースを紹介。スタートから距離3.5kmで標高差930mの沢口山(1,424m)の山頂を折り返し、ゴールへ下りる。激上り、激下りを楽しめる(?)コース。

イメージ 5

さて、やっと回ってきた僕の番。お約束のクラウチングスタートでゴー! ウケた??

すぐに子供たちがハイタッチで見送ってくれた。「イエーイ! ありがとう!」
ほんの数十秒で上りのトレイルが始まる。さぁ、楽苦しむぞ!

走りだすと頭を切り替え夢中で走る。歩いている選手にパスさせてもらい走り続ける。

PC060067

のっけから急登のスイッチバックをクリアしてもまた次の急登が襲ってくる。次から次に急登が襲ってくる。心拍は上がりっ放しで息は切れ切れ、喉の奥が渇きからか蓋をされたようになり呼吸が苦しい。もうこうなってくると走り続けることは無理。ももに手をあて歩きと走りを交互に繰り返しもがき続ける。樹を掴み、岩を掴み、少しでも身体を上に、頼れるものは何でも。

後ろから勢いよく上がってきたランナーに先行される。追走してペースを上げたいが自力が違うようだ。強い…。観念してしまった自分が悔しい。

PC060069

さすがTJARを完走された選手は力強い! 来年はこうなっていたい!

PC060071

果てしない急登が続く。あの上りを越えれば…と願い続ける。

標高が1,000mを越えてくるとトレイルに白いものが。雪だ。雪の写真を撮ろうとカメラを取り出すが寒さの影響か電源が落ちてしまい入らなくなった。「くそっ!」酸素が行き届いていない脳みそに解決策を考える余裕は無い。「もうええわ!」カメラを諦め走ることだけに集中する。

「振り返ると絶景が見えるかも」の看板を通過し振り返る。「おお、綺麗!、すげ~!」眺望が開けテンションが上がる。少し気持ちが晴れた。でも、富士山が見えると聞いていたが、どこだか分からなかった。残念。

ここで急登が一休み、比較的フラットな走れるセクションに出た。思い身体を引き上げ走る。それも数百mで終わり次の急登が始まる。あぁ、キツイ。苦しい。

富士見平の分岐に到着すると折り返してきたランナーとすれ違う。「ファイトォォ!」とお互いに声を掛け合う。いろいろなレースで声を掛け合うが、このレースが一番気持ちが入った『ファイト』だったと思う。気合いと根性を込めたような。ここまで上ってきた魂を讃え合うような。

折り返しが近づくともう完全なスノートレイル。積雪は5~10cmもある。シャリシャリの雪を踏みしめる感覚が気持ちいい。レースでなく山遊びで訪れたら最高に気持ちいいだろうに…と頭をよぎる。

最後の上りをクリアするとやっと辿り着いた折り返し。スタッフの応援に「ありがとう! ヒャッホ~!」と応える。上り終えた安堵感と一面のスノートレイルに気分は最高潮。よっしゃ~、行くぞ~! 
折り返しで手元のタイムは54分。想定よりもかなり遅い。仕方ない。挽回だ!

下りが始まると嘘のように身体が軽い。前のランナーをどんどんパスしていく。1人、2人、一気に5人。行くぞ、行くぞ~。「ヒャッホ~!」楽しすぎて叫んでしまう。

分岐に戻ると驚くほどの激下りが続く。走り下るではなく、走りながら落ちていくと表現したほうが合う。これが楽しくてたまらない。「ワッフォ~!」何度も叫ぶ。全力で落ちていくからラクではなく呼吸も苦しい。また前のランナーに道を譲ってもらいパスしていく。下りのスイッチバック、コーナーを曲がりきれないと落ちてしまう。「おっとっと、アブね~。」ヘアピンカーブをアンダー出しまくりでクリアする。あぁ、楽し~。応援に上ってこられた望月さんに声をかけてもらい更にテンションアップ。

楽しい下りはあっという間に終わってしまう。細いトラバース道を全力で駆けると町並みが見え温泉街に下りて来た。「よし、帰ってきた!」
最後の力を振り絞りラストスパートでフィニッシュゲートへ向かう。嫁さんが出迎えてくれるだろう。フィニッシュ直前に左右を見渡すが居ない…。あれ〜……。(笑)
そのままゴ~~~ル!「やった~~~!!」

イメージ 3

公式カメラの方からいただいた。このショット、カッチョ良くない!?

イメージ 4

完全にテンション上がっちゃって、「ワフォ〜」の図(笑)

タイムは1時間20分。総合19位。上り22位、下り11位。
トップから上りは10分、下りは4分も遅かった。上りが想定よりも遅すぎる。今回のようなバーチカルレースやスカイレースにはもっと上りを鍛えないといけないと痛感した。下りももっと攻めないといけない。まだまだ精進が足りない。まだまだ課題が多い。

結果は反省すべき点が多いが、これまでで一番短いトレイルレースの満足感はロングレースに引けを取らない。素晴らしいコース(キツイ上りと下り)、応援してくれた町の方々、大会スタッフの方々に感謝。ホンマに最高でした! ありがとうございます!

BlogPaint

爽快感と満足感に満ちあふれたゴール! あ〜、楽しかった〜!

表彰式まで時間があるので、ゴールでいただいた入浴券で待望の町営露天風呂へ。

PC060194

01

美女づくりの湯と言われるヌルヌルとした良質の泉質に大満足。源泉掛け流しで湯の花がその証。もちろん男女別で洗い場は無し。〜寸又峡温泉観光ガイドより〜

PC060205

温泉でほっこりした後はゴール会場で戻り表彰式へ。表彰式の後は、お楽しみのじゃんけん大会。シューズ、ベスパ、スポルティバグッズ、ドライマックスソックス、ニューハレなどの豪華賞品が提供された。僕はニューハレセットをいただいた。ありがとうございます!

PC060210

杉の輪切りは希望者へ。僕も一ついただいた。

イメージ 3

夜はお楽しみの温泉感謝祭。宿を出るとちょうど天狗と山伏の湯掛け行列が通過。なんだかドラマの「トリック」みたい…!(笑)

PC060217

会場はこの混雑。入場料は1人500円できゃん坊鍋(熊、猪、鹿、鴨)やそば等が食べ放題とビール、酒、甘酒、ジュースが飲み放題だ! 宿泊する僕たちは無料です。
この後、天狗の雄叫びで感謝祭がスタート。

PC060218

こちらは有料(100円!)で餅、里芋、さつまいも、しいたけの焼きが食べ放題。こちらも大盛況。

PC060222

鹿鍋のふるまい。

PC060226

八ツ頭という里芋の一種の焼き。流通量が少なく里芋としては高価らしい。う〜、食べておけば良かったと後悔。

イメージ 1

さて、思いつきで「そば早食い競争」に出場。4玉のそばを一気食い。必死に食べるが量が多すぎて一向に減らない。客席からそばの量が見えないため間延び感を感じながら戦いは続く。(笑)
向かって左隣のおじさんが優勝、僕が2位。もうお腹が破裂しそうだ…。食べながら戻してしまわないか心配だった。もう大食いはいらん!

イメージ

参加賞にいただいた温泉手形。3ヶ所までの入浴施設が無料。やったー。
ステージから下りると地元のおじさん達からよく頑張ったと握手を求められた。いや〜、いい町やね。

PC060235

地元の川根町で活動している赤石太鼓というグループの勇壮な演奏。若い子達が受け継ぐのは素晴らしい!

PC070239

翌朝はこれも楽しみにしていた「夢の吊り橋」へ。徒歩で往復約90分。

PC070249

エメラルドグリーンの人工湖に架かる吊り橋。この橋の中央で恋を願うと願いが叶うというパワースポットになっているそう。

イメージ 2

僕たちより先に渡った親子。子供達は走って渡っていった。(汗)お父さんは「走るな!」って怒ってる。(笑) 吊り橋がめっちゃ揺れてるけど。怖いんで揺れが収まってから渡った。あぁ、怖かった。あのキッズは怪物だ!(笑)

ちなみにこの橋は一方通行で、同時に11人以上は渡ってはいけない。

PC070266

ぐるっと回って帰る。この迫力。紅葉の時期は更に絶景だろう。

イメージ 3

午後からは川根温泉に下りて立ち寄り湯に入ろうと車から下りたところで、遠くから「ポーーー!」という音が。「あっ!SLだ!」周りにいた人達が走り出す。何かと思っていたら完全に出遅れ。ちょうど温泉施設の真後ろをSLが通過するところだった。

この上りのSLが戻ってくるのは3時間後なので、それまで昼食と温泉で時間を潰す。上の写真は下りを撮影したもの。

イメージ 2

大井川鐵道のSLはとんでもなく格好良かった。客車も再現されていて迫力が違う。客車から眺める広大な大井川の景色はさぞ良いだろう。いつか乗ってみたい。

これにて寸又峡の旅は終了。トレイルと温泉を楽しむ充実した旅になった。忘年会のような雰囲気の手作り感あふれる温かいレース。僕はレースを楽しみ、嫁さんには温泉を楽しんでもらう。今年一年、UTMFやハセツネなどいろいろなレースを走ってきた。満足できたレース、満足できなかったレースといろいろあったが、頑張ったご褒美でここに来れたような気がする。来年はもっと充実したレースをやってまたここに帰ってこれたら最高だと思う。来年はもっと速く、強くなって。

今回が今年の最終レース。いや〜、楽しかった〜! ヒャッホ〜!

2015年1月5日追加

イメージ

素敵な年賀状(完走証)が届いた。これも斬新。嬉しいな。



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Trail Mix Running は滋賀県から発信する、関西のフィールドを楽しむトレイルランニングツアー。
当ブロガーが皆様をサイコーなトレイルへご案内します。

ただいま、以下のイベントのエントリーを受付中です。
2015年2月22日(日)開催
「叡電と庶民派洋食屋を繋ぐトレイル 鞍馬 to 宝ケ池トレイルラン」(京都市)
http://www.trailmixrunningtour.com/#!/c2cf

公式ホームページ、facebookページを公開中。
http://www.trailmixrunningtour.com/
https://www.facebook.com/trailmixrunningtour