2014年10月12日(日)午後1時にスタートした「第22回ハセツネCUP 日本山岳耐久レース」。

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勢いよくゲートを飛び出し、五日市の街に飛び出す。

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公式ホームページ大会結果より抜粋。赤丸の中に僕がいます。
http://www.hasetsune.com/result/cup_2014.html

当日の気温は約20℃。ノースリーブと短パンでスタート。動いていないと肌寒いが走ると汗をかく。マラソンにはちょうど良い気温。ハイドレーションには1.5リットルとボトルに0.5リットルの計2リットルの水を持ってスタート。この気温では減らそうか悩んだが、足りないよりは余るほうが良いと判断した。これは好判断だった。

さて、沿道の大声援を受けて街中を走る。気持ちが上がる。
スタートから小和田会館までがフラット〜下りの区間。小和田会館前で賑やかな応援を受けた。
「カレーうどんが待ってるぞ〜!」旨そう〜。でも、そんなのあった??

ここを過ぎると急な上りのロードを走り、広徳寺前を通過して林道へ。初っぱなから心拍が上がり汗が吹き出る。まだ歩く訳にはいかない。走れ、走れ!二股に別れる分岐を右側に行くと少し詰まって歩く。ここは左側が速かったな。でも、まだ序盤。気にするな。

この後は、またロードを下り変電所横を通過、民家を通過し今熊神社への階段を上っていく。階段を上ると現代と別れを告げて、山中での長い長い戦いが始まった。

階段に差し掛かったところから早歩きで階段を上がる。前のランナーとの間隔を詰めろ。でも、疲労を貯めないようになるべく歩幅は小さく。でも、急ぐ。

予想よりも山中の気温が高く汗が吹き出る。身体が水分を欲している。シャツの前面は汗だく。ファイントラックのドライレイヤーを着ているせいかもしれないが、陽が沈むとファイントラックが効果を発揮してくれる。

前者に続き速いペースを保ちながらトレイルを走る走る。そして、上って下ってまた上る。今日は攻めたレースをやると自分に言い聞かせる。

ぐんぐんと標高を上げて、ここだけ景色が開けた市道山分岐に差し掛かる。この景色を見るとハセツネにきたことを実感する。一瞬だけ気が晴れる景色。でも、一気に下ってすぐに上る険しい区間。ここが第1関門の浅間峠までの中間地点。ちょっと疲れを感じるが予定タイムを少し上回るペース。

さらに標高を上げ生藤山を通過。あとはやや下り基調で第1関門へ。浅間峠はたくさんの応援の方達で大フィーバー。まるでスターになったと錯覚するかのような応援をいただける。もう感動的。でも、ここまでのダメージが予想よりも大きく、声援に返す余裕が全くない。これはヤバいぞ…。

第1関門 浅間峠(スタートから22.66km地点)
到着予想:3時間00分、通過:3時間05分

昨年の通過タイムより12分速い。確か余裕を持ってここを通過していたと思う。ここまでで身体の動きが重い。前半から気になっていた左足のアキレス腱が鈍い痛みを発するようになっていた。上りで踵を上げていけない。

またすぐに上りが始まる。少し陽が落ち薄暗さを感じる。
ハセツネ最高峰の三頭山(標高1,527m)への上りが始まる西原峠まではゆるやかに標高を上げていくとイメージしていたが、上りがキツいし身体が全然動かない。第1関門までの区間で自分が感じる以上にダメージが蓄積していたようだ。気付いた時にはもう遅い。上りを走りたいが走れない。フラットなトレイルになるとすぐに走り出したいが、まずは歩きから…。後ろが詰まると前を譲る。本当に遅い。でも、走れない。ジェルの補給時間を短くして回復を期待するがやっぱりダメ…。えらく苦しい時間。

そして、始まった三頭山への上り。上れない。こんなはずでは…。誘導のスタッフの方の応援にも応える余裕がない。とてつもなく長い苦しい時間が続く。今日は完走できないんじゃないか…と考えだしたのはこの区間だった。

フラフラの状態で三頭山を攻略し、あとは下っていくだけと思いきやトラブルが発生。今年は霧が濃く、ライトを照らしても足下程度しか見えない。足下しか見えないと飛ばせない。ライトに対策が必要だった。黄色のライトを持ったランナーはよく見えているようだった。このランナーについていければいいが、そんなスピードは無かった。更に、三頭山手前で降り出した雨でトレイルは濡れていて滑りやすい。見えない、滑る、身体が動かない。本来なら得意な下りで何人かに抜かれた。

やっと下りきり鞘口峠へ、さらに一山をやっとの思いで越えることができた。長い長い時間を苦しみようやく第2関門 月夜見山第2駐車場へ到着。あぁ、長かった。やっと着いた。

給水所でニューハレの芥田さんに「おっ、来たね〜」と声をかけていただき、ハイドレとボトルに水を補給いただいた。芥田さんに対応してもらえ、一瞬元気が戻った。ありがとうございます。

ここまでで水の消費は多く、100mlほどが残った程度だった。やはり、多めに持っておいて正解だった。ボトルにポカリと水を半々で割り、残りをハイドレへ。出発前にジェルを1本食べた。

さぁ、あと半分。身体は疲労してボロボロ。予定タイムを大幅にオーバーしているため目標達成はほぼ無理。
でも、諦めずにゴールを目指そう。今の目標は、昨年のタイムを1分でも上回ること。

第2関門 月夜見山第2駐車場(スタートから42.09km)
到着予想:6時間、通過:6時間30分(3時間25分)

次回、ゴール編へ続く。


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