前回のレースレポート前日編はこちら

朝5時にホテルを出発して会場へ向かう。外は夜明け後でまだ少し薄暗く、半袖と短パンでは肌寒く感じる。車を走り出してすぐに雨が降ってきた。会場へ到着する30分の間に雨脚は強くなったり弱くなったり。山上の天候はどうなのか? 気温はどうなのか? お鉢巡りはできるのか?と気になる。

ほどなくして指定駐車場の松原スポーツ公園(昨日の受付会場)に到着。車から降りようとすると、突然に雨脚が強くなってきた。急いで荷物を取り出しシャトルバスへ向かう。
松原スポーツ公園からスタート地点の王滝村小中学校は約5分ほど。到着してもまだ雨は降っている。
公民館へ荷物を預け、公民館の向かい側のトイレへ急ぐ。まだトイレ待ちの列は短くすぐに入ることができた。その後は、装備チェックでライトとサバイバルブランケットのチェックを受けた。問題なし。

さて、ウォームアップ開始。まだ雨が降っているのでウィンドシェルを羽織って走り出す。
ジョグから始め、ウィンドスプリントを繰り返す。とたんに汗だくになってしまった。
やはり、涼しいと言ってもそりゃ8月。レースはノースリーブシャツでいく。

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少し早めにスタートへ整列。やや前方に位置取り。このスタートゲートはシンプル。
OSJのレースは、いろいろな意味でシンプル。出てみると分かります。(笑)

ここで友人と別れ整列するが、別の友人と再会できた。
再会に力をもらえ、お互いに健闘を誓う。

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そして、恒例の神主さんの安全祈願を受け、二礼二拍手一例を皆で拝礼する。

レースアナウンサーから「天候不順のため、山頂のお鉢巡りは中止とします」とアナウンスがあり、会場からは(自分も)「え〜」と反応があった。とても残念。
でも、この時は雨が降っていたし、ガスっていたみたいだし、賢明な判断だと思う。まぁ、仕方ない。距離が短くなったことを良しと考え全力を尽くそう。

さぁ、まもなくスタートの午前7時が近づく。目指すは御嶽山山頂の剣ヶ峰(3,067m)。どんな景色がまっているのか。どんな苦しい上りが待っているのか。無心に前へ進むのみ。

アナウンサーのMCでカウントダウンを行う。
「…3、2、1、スタート!」行け〜!

スタート早々から上りが続き、このロードは約3km弱あり林道の入口まで続く。まだまだ序盤、山頂までずーっと上りが続く。マイペースで焦らず走り続ける。旅館や民家の前で応援をいただき力をもらえた。

林道に入ってからもマイペースでじっくりと走り続ける。上りのトレーニングが効いているのか歩かずに走り続けていられる。本音は歩きたいが我慢我慢。

徐々に同じペースを保つことが苦しくなり出し、前のランナーから徐々に離れていくようになってしまった。走り続けることがツライ。でも、まだなんとか粘っている。
その後、徒渉区間があり渡り終えると、足場の緩く傾斜がキツくなり前方のランナーも僕も歩いてしまった。ここまでスタートから7kmか8kmだったか。

ここから、スキー場へと続く傾斜のキツい上りが果てしなく続く。15秒走って、10秒歩く。
苦しみ耐えて、ようやく第1エイドのおんたけスキー場に到着。水とバナナをいただき、すぐにスタート。

この後も更にキツい上りが続く。延々と草原の上り。景色はガスって何も見えない。ただ無心に上り続ける。ここでは走ることがキツくなり歩く時間が増える。出来るだけ速いスピードでの歩みに息は絶え絶え。

ようやく第1関門の田の原に到着。ここのエイドで水とバナナとパワーバーをいただき、スタッフの方や登山者の方々から応援をいただき元気をもたえた。よし!まだ行くぞ!

第1関門 田の原(スタートから約12km)
到着予想:1時間40分、通過:1時間49分

ここから御嶽山の登山道が始まる。ようやく登山道まできた。
鳥居をくぐり、しばらくはフラットなトレイルを走るが感覚が合わない。ここの標高は2,180m、身体が重くイメージするスピードが出ない。ジョグのようなスピードでまっすぐなトレイルを走る。

あいにくの雨天にも関わらず登山者の方が多数いらしたが、追い抜きに協力してもらいスムーズに進むことが出来た。フラットな路面が終わると階段が延々と続く。膝に手を当て上半身をフルに使い上っていく。重力との戦い。標高が上がるにつれ、更に心肺がキツくなる。
「ハーハー、ゼーゼー」
今どのくらいだろうか、あとどのくらいだろうかと考えてしまいたくなるが、何も考えずに無心で上れと自分に言い聞かせる。考え事をすると脳みそが酸素を消費する。まさにそれを実感している。
もう何も考えない。前だけをみて重力と戦う。

おそらく8合目でトップの松本 大選手がすごいスピードで駆け下りてきた。前のランナーから「トップきたよー」宙を舞うかのような華麗でダイナミックな下り。あっと言う間の一瞬の出来事。やはり日本一の走りはすごい。

スカイレースでは、下りのランナーが優先される。一般登山は上りが優先だが、このレースでは逆がルール。

さて、なんとか前のランナーに離されずに進み続け9合目を通過し分岐を進む。ここで監視の方にあとどのくらいと聞くが「分からない」との返答。教えてもらえれば力をもらえるのにな。残念。

9合目からの上りもツライ、キツい、まるで心臓が止まりそう。(泣)(笑)
田の原からたったの3.5kmがこんなにキツいとは…。標高差は約900m。
急傾斜と足場の悪いガレ場でダブルパンチだ。
山頂はまだか、まだか。上り続けてようやく山頂の剣ヶ峰に到着。
もう上るのは限界、足下はフラフラ。折り返しを周り、ようやく復路に突入。もう上りきった安堵感でしかない。

山頂の手前で一瞬だけガスが晴れたが、またすぐにガスってしまった。
雨は止み天候は回復したが、寒さは変わりない。なんだか、冬山のように鼻水が出てくる。(笑)
もちろん、この時はノースリーブシャツと短パン…。

第2関門 御嶽山山頂(スタートから約15.5km)
到着予想:2時間45分(1時間5分)、通過:3時間7分(1時間17分)

景色を見る余裕もなく、写真を撮る余裕もない。上りの遅れを取り戻したいとの思いのみ。
一心不乱に下りに集中する。ガレ場に注意しながらも足を前に出していく。
上ってくるランナーや登山者の方に道を譲ってもらい駆け下りる。
下りなのにペースを上げているからシンドイ。前へ前へ。

少しずつ前のランナーを追い抜いていく。路面は階段に変わり、飛び越えていくように走り下る。
あれだけ苦しい思いをした上りがあっと言う間に終わり登山口の第3関門に近づいてきた。
標高を下げると一気に暑く感じてきた。ここが一番応援が熱く力をもらえた。

第3関門 田の原(スタートから約19km)
到着予想:3時間15分(30分)、通過:3時間42分(35分)

ここも水とバナナとパワーバーをいただきすぐに出発する。
あとはスキー場を駆け下りるだけだ。頑張れ!

急傾斜の草原を駆け下りる。まっすぐに下りるには傾斜がキツすぎて脚にダメージを作ってしまう。ジグザクに下り、少しでも負担を和らげる。しかし、前のランナーには追いつかない。おりゃ〜、直下してしまえ!
下って下って、数名のランナーに追いつき追い抜いた。
ゴールまでの距離をカウントダウンしながら走る。身体を落とすように下るだけだが苦しいと悲鳴を上げている。

草原が終わりおんたけスキー場のエイドに帰ってきた。ここも、水とバナナをいただきすぐに出発。
先ほど追い抜いたランナーに先行されてしまった。前を走る女性ランナーは速い。急傾斜の下りでは追いつき追い抜けるが、緩くなると先行されてしまう。耐えろ自分!

復路はスキー場から分岐し往路とは違うルートを通り、雰囲気の良いブナ林のトレイルを下る。
のんびり走るなら気持ちいいトレイル。今日はキツい苦しいしか考えられない。
ようやく、トレイルが終わりロードに出た。ここまで来るとゴールまであと少し。
最後のエイドで水を1杯いただき、おじさんから残り2.5kmと教えていただく。「よっしゃ!」
気合いを入れ直し再スタート。エイドを素通りした3〜4人のランナーにまた先行され仕切り直し。
下りはもう目一杯、緩い上りも目一杯、早くゴールしたい、前のランナーを追い抜きたい。
短い距離が長く苦しい時間に感じる。ようやく、ゴールゲートが見えてきた。
すると、枯れた力がわき上がりギアチェンジして一気にスパート。先行のランナーを追い抜く。
「ヤッタ〜!、ゴール!」
「もう走らなくていい。は〜っ。疲れた。」
達成感というか安堵感というかゴールできた喜びが大きいレース。2,000mの標高差はハンパなかった。
心残りは、お鉢巡りを出来なかったこと。多分、山の神様が来年も来いと言われているのだろう。

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フィニッシュ 王滝村小中学校(スタートから約31km)
到着予想:4時間10分(55分)、通過:4時間39分(56分)
総合70位、男子68位

このレースは予定タイムから30分弱も遅れてしまった。その原因は上りの遅さと上りに耐える脚が出来ていないことだと思う。下りでは予定タイムから大きな遅れはなかったが、イメージ通りに下ることが出来なかったし、終盤にバテてしまいスタミナが足らなかった。
ハセツネCUPに向けての課題は上りの強化と下りに負けない脚を作ること。

順位も50番以内に入りたかった。まだまだ70位。そのためには、あと14分は短縮しないといけない。
そう易々と叶えさせてくれない。

ほんとレースの度に課題が出てくる。課題の多さは本田圭佑なみだ。(笑)

とにかく、おんたけスカイレースはとてつもなく苦しいレースだったが、終わってみれば楽しいレース(??)だったと思う。来年もこのレースを含めてスカイランニングシリーズに挑戦したい。

王滝村から中津川ICまでの間に魅力的な道の駅がいくつかあったり、観光名所も多数見受けられた。またゆっくりとアフター観光も楽しめたらいいなと思った。

ハセツネCUPまであと1ヵ月ちょっと。とんでもない進化を遂げて本番に望みますよ!


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